合格体験記〜第2章〜

第1章で就職活動の履歴を書いたところで、話を進めていきます。
公務員試験の勉強を始めた昨年9月末からの話です。


2005年9月末、私の研究室の県庁に入庁した先輩も通っていた東京アカデミーに入校する。
生徒としての有効期限は2006年7月末まで。
コースは『市役所・消防官対策コース』の夜間・土日型。
授業を受けられるのはもちろん、質問も出来るし情報もいろいろと入る。
模試を受けるのは一切、無料というサービスになる。
だが、さすがに大学もあるから全日制にするわけにはいかない。
私の入ったコースは入学金・授業料・テキスト代など全部で30万余り。

※今だから言えることだが、これだけの大金を出してまで予備校に通う必要は一切ない。
テキスト代と模試代の、せいぜい10万程度あれば十分すぎるくらいだ。

ちなみに全日制にした場合、50万ほどかかる。
仕送りで50万という金額を受け取ってはいたが、これだけ出すのはどうだろうと踏みとどまった。
足りない分は『努力』でカバーすればいいだろうと考えたのだ。

自分の中では、希望は地元の富山県庁しか視界になかった。
何としても地元に帰ることが大前提であった。
県庁がダメでも市役所には入れるだろうという甘い考えも当時はあった。
公務員試験の勉強方など、どうやって行えばいいのかわからぬまま予備校にすがりついた。
入校する以前にも参考書、問題集などを本屋で立ち読みしたことはあった。
教養試験、専門試験、面接試験…場合によっては、作文、小論文なども課されることがあることは知っていた。
しかし、それらの試験で求められる知識がどこまで深く、広いものなのかは全くわからない状態だったのだ。

私は当分の間、家から自転車で30分、またはバスで20分程度かかる予備校までほぼ毎日通った。
1日の授業で2時間、日曜日に至っては朝10時から休憩を挟みつつ5時頃までの授業であった。


第3章へ続く〜☆